とりあえず演劇バナシしてみようと今日この頃。
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Journey's End :19/02/05 Duke of York's, London


Journey's End

★★★★★(5stars!)
-こんなに演出に身震いした作品、Our House以来。ドラマとしては初めてかもしれない。

-------------------------------------------------
とにかく凄い!の一言。
ほんっとうに面白かった。
演出がありえない程ツボ。
話は突然変わるのですが、私が初めて考えた演劇の演出は学校の宿題でやったHarold Pinterの"The Caretaker"という作品のオープニング。
”間”を使う事と観客間の緊張感に命を燃やしまくった演出で見事Aを獲得し、今でも誇りに思う演出なのだけど、
この舞台ではそんな”私が目指す物”を見事に成し遂げていた。


セットは一つ、第一次世界大戦の前線にあるトレンチ。
ドイツの猛攻撃が始まるまでの三日間をポツポツと伝えるドラマ。
決して突然何かが起こるわけでもなく、ただひたすら会話会話会話。
なのに、あきさせず手に汗握らない程度に緊張感を保つ劇場。(手に汗握りすぎる作品はスグ疲れるからラストがだらけるんだわ)
戦場が舞台の作品なのにメインフォーカスは人間。
それでいて”戦争物”として何かグッと来る部分がある。
戦争がなければあの若い将校は一体どんな人生を送れていたのだろうか・・・夏を一緒に過ごしたあの美しい女性と結婚し幸せな日々を送れたのだろうか。
皆に"Uncle"と呼ばれ親しまれ、キャプテンに心の支えとなっているあの年老いた仕官は余生をガーデニングなんてしながら送ったかもしれない。
未来を語る若い兵。 酒に溺れる有能なキャプテン。 恐怖に戦場から逃げ出そうとする士官。
ここで語られる軍人はほんの一握りの”エリート”達だけだけど、
人間の本質をえぐりだすように伝わってくる人の気持ち。


新入りとベテランの仕官二人が戦場に飛び出していったワンシーン。
舞台の上はもぬけの殻となり、静けさとろうそく一本の光だけが残る。
聞こえる叫び声、銃声、爆撃音、外に通じてる(のであろう)ドアから舞い込む爆煙。
そして、静けさ。
役者の居ない舞台を必死に眺める観客達。 一体感が生まれる。
ラストも似たような終わり方をするのだけれど、舞台に真っ黒いカーテンがおろされ始めると共に、ずっと客席を暗く照らしていた室内灯が一つ、また一つと消えていき、舞台におかれた蝋燭がカーテンに隠されたその瞬間、劇場は真っ暗になる。
と、突然、爆撃音、爆撃音、爆撃音。
轟くようになり響き前・後ろ・上・下、色んな所から襲ってくるその音に、肩をすくめる観客達。
決して”舞台”を使った演出ではない。
なのにこれまで体験したどんな演出よりもはるかに印象的だった。
それに音響とエフェクトの完璧なタイミング、役者の力を抑えた演技が加わり忘れられない作品となった。
"Post-Ending"→"Curtain Call"の演出もとんでもなく素晴らしいもので何だかもう身震いが止まらなかった(理由もなく泣きそう。)
戦場を舞台にした反戦ドラマなのかもしれない。
爆撃や銃声音が本当に怖かった。


去年の1月21日(なんと私の誕生日!オリジナルが上演されたのもこの日。やはり縁がある作品なのかも・・と嬉しくなる)
に始まり、当初は数ヶ月だけの予定だった公演がどんどん長くなり、劇場を移り移り最後の最後まで公演終了が延期されまくったヒット作品。
ずっと話題で気になってはいたのだけど、何かと見逃しまくり、
ついに公演最終日となった昨日も見に行こうかどうか最後まで迷っていたのだけど、
本当に行ってよかった。
やはり劇場通いはやめられない。そう思わさせてくれる数少ない一作。
こうそういう作品に出会えるからやめられない。
素敵な一作でした。
ナショナルツアーはまだやってるので、英国在住で機会のある方はぜひ!(主役がツアーのだとあまり良くないという噂を聞いたのだけど。。。。。)



Production info:
Written By: R.C. Sherriff
Director: David Grindley
Composer: Gregory Clarke
Management: Background
Cast: Brendan Patricks, Peter Sandys-Clarke, Malcolm Sinclair, Rufus Wright, Paul Brightwell, Ian Burfield, John Elmes, Charles Daish, Ralph Gassmann, Rob Heanley, Paul Benzing
Design: Jonathan Fensom
Sound: Gregory Clarke
Lighting: Jason Taylor
Run time: 2hrs 30mins
Website: Journey's end

Seat*Stall P8

追伸:
偶然にも隣に座られてた方も日本人でした。
(同じ所(レスターの半額ブースTkts)でチケットGETしたそうで)
なかなか英国の劇場で日本人の方と話す機会がない(ってかあまり出会わないし・・)んで凄く嬉しかったです
アイスクリームまでおごっていただいちゃって。。。。。
名前すら知らないのですが(何か最後慌しくてすみません)、またお見かけしたらどうかよろしくお願いしますです~

(オリジナル投稿日:2005.02.20 Sunday 11:15)
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2007⁄11⁄09(Fri) 01:38   演劇*感想 | Comment(0) | Trackback(0) | ↑Top


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ロンドン大学で演劇を専攻中!
・・・そんな雰囲気醸し出してないですが。

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