とりあえず演劇バナシしてみようと今日この頃。
スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。






--⁄--⁄--(--) --:--   スポンサー広告 | | | ↑Top
Mercury Fur : 26/02/05 Menier Chocolate Factory, London


(C)Tristram Kenton Photo of Mercury Fur

★★★★☆(4stars)
頭痛腰痛腹痛激痛悪寒気吐気嘔吐.......
そんな風邪の症状みたいなんを一気にたたきつけられた感じ。

・・・苦しい。

-------------------------------------------------

体のどこかがこの作品を毛嫌いする。
でも、頭の一部ではちゃんと分かってる。 理解すべきなんだって。

舞台はこの次元とは少し違う、東ロンドン。
街は荒れ果て、人が殺しあうこの世界で、
若い兄弟、エリオットとダレンは彼らの次の仕事の準備を始める・・・・


小さな子供が目の前で死ぬ。
人が人をなぶり殺しあう。 真っ赤な血が飛んだ。(ホントに観客に降ってた(苦笑)
聞くにもたえられない、母と妹が目の前で惨殺されたある少年の話。
・・・全てが私達の目の前で伝えられる。
隠し事はない。 全てリアルなのかと思うぐらい怖い。
思わず顔をそむけたくなる。
でも出来ない。
"Traverse"(サンドイッチ)タイプの劇場で、観客が向かい合い座ってる事により、お互いプレッシャーをかけあう。
目をつむっちゃいけない。
とてもアンリアルなのに、信じたくなる不思議さ。

怖い怖い怖い。


舞台のあるスペースに入る前にまず、観客は外を通って、
とても小さな部屋に押し込められる。
暗い。 ともるライトは誘導係りの人の大きな懐中電灯だけ。
可愛い花柄の壁紙。 割れた鏡。 マットがない網だけのベット。
その網にひっかかる、裸の人形。
もう既にシュレアル。 数人集まった所で隣の部屋(Auditorium)へと移される。
床にちらかる壊れてひっくり返ったアームチェアーや人形。哺乳瓶・・・
・・・この音はなに? オルゴールみたいなチューンが聞こえる。
席は自由なので、とりあえず向かって右側(多分、実質”後ろ”)の二段目の席に座る。
一段目はステージスペースと同レベルなので、皆、遠慮してなかなか座らない。 ってか怖いっしょ。


界隈では唯一”考えられる頭脳”を持ったエリオットは不機嫌。
何故なら、彼が数週間に渡って準備してきた仕事-”パーティー”が予定より早められたからだ。
とんでもなく阿呆な弟・ダレンに文句を言いつつ、彼への愛情を表してならないエルは、
今、侵入してきたばかりのこの荒れ果てたアパートの一室(舞台)で、ちゃくちゃくと”パーティー”の準備を始める。
そこに現れた一人の少年。”ご近所さん”と証する彼の名はナズ。
なんだかんだで居座るナズをよそにこの部屋へ集まる人々。
皆が皆、何かを持ってる。 外に出してはいけない心の傷。


この劇を見終わって、台本(プログラムとして売られてた)を読んでみてビックリ。
エルの設定年齢は19。 ダレンは16でナズは15ish。
私と同年代だ!
そんなに年が違わないんだろうなぁ~とは思っていたけど・・
まさか年下(設定がね)が居たなんて・・・・
どこか心の中で、自分とは全くなんの関わりもない話
と割り切っていたけど・・・
突然、全てがまた胸をしめつける。
にしても、この作品が言葉で伝えるグロさ、どこかで聞いて似たようなイメージを頭で思い浮かべたなぁ~
と考えていたら、
バトル・ロワイアルだ!!
小5の頃、読んだあの作品。 今でも頭で思い浮かべた恐怖を覚えている。
本が生み出す想像力は時として目で見える映像を上回ると実感した。
それでも、あの作品の少年少女達は中3で、どことなく”まだまだ遠い道のり。年齢が違うもの”
と思った。
・・・気づけば、もうとっくにそんな中3を通り越している(ってか日本の中学卒業してないし(笑)
そしてやって来たこの作品。
私はどうも、定期的にグロイ世界を見、隠された現実を実感せざるおえない運命にあるようだ(まぁ、普通そんなもんだろうけど)


エリオットはアイスクリーム・トラックに乗り子供たちに”ちょうちょ”を売る。
(英国ではアイス・バンは可愛いチューンと共に夕方あたりに住宅街にやって来て、アイスを売る(日本でいうやきいも屋みたい?(苦笑)
”ちょうちょ”とは何か、皆よく分からない。
でも、食べると色んな事が出来るから皆、好き。
でも、どんどん食べた子供達の記憶をはぎりとっていく。。。。。

パーティーゲストが着く。
今日のパーティーは彼の為にある。
彼の恐ろしい夢を実現するためだけにパーティーはある。
子供をなぶり殺すというためだけに彼らは準備してきた。
彼を満足させれば助かる人が居るから。
人を殺せば自分の大切な人達が生きれるから。


家に帰り夜が終わり、窓を開けフと気づく。
遠くから聞こえるこのメロディ・・・

あの最初に聞こえたオルゴールのようなチューン。
アイストラックの音じゃないか。
可愛いチューンがどんどん近づいてくる。
思わず窓を閉めた。


結局、あやふやなまま終わってしまった作品だけど、
衝撃はあった。
ホントにあった。
そして何より、この元”チョコレート工場”を改造した劇場が凄く好きになった。
何て威圧感のあるスペースなんだ!

劇が終わり、外に出るとさっきまでの暖かさが嘘のように、大雨がふっていた。
おかげで比較的薄着の観客たち(含/私)は慌ててかけていく。 後ろをふりかえらずに。
すぐそばにある屋根つきのバス停のベンチに腰掛けて、ガタガタガタと震えながら灰色の空を見上げ考える。
・・・・この世界は、本当に大丈夫なんだろうか?

Production info:
By: Philip Ridley
Management: Drum Theatre Plymouth and Paines Plough's This Other England
Director: John Tiffany
Cast: Ben Whishaw, Fraser Ayres, Robert Boulter, Dominic Hall, Harry Kent, Sophie Stanton, Shane Zaza
Web site:The Stage Review

(Photo is from "The Stage" Online. It was taken by Tristram Kenton)

(オリジナル投稿日:2005.03.27 Sunday 09:51)
スポンサーサイト







2007⁄11⁄09(Fri) 14:41   演劇*感想 | Comment(0) | Trackback(0) | ↑Top


Comment

Post a Comment












管理者にだけ表示を許可する


Trackback
Trackback URL


| HOME |

プロフィール

奈美

Author:奈美
ロンドン大学で演劇を専攻中!
・・・そんな雰囲気醸し出してないですが。

にほんブログ村 演劇ブログへ

最近のコメント

最近のトラックバック

ブログ内検索

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
ブロとも申請フォーム

↑Top



Copyright © 2017 Pinkie Brown!. All Rights Reserved.

 Template by nekonomimige Photo by Encyclorecorder
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。